河野脳神経外科病院Kawano Neurosurgical Hospital

二次救急指定病院・一次脳卒中センター・認知症疾患医療センター097-521-2000

脳外科手術についてSurgery

脳神経外科の手術は大きく2つに分かれます。頭を開けて、顕微鏡や内視鏡などを用いて異常部位を直接観察して手術を行う「直達手術」と、血管伝えにカテーテルという細いチューブを異常部位にもって行き手術を行う「血管内治療」です。
それぞれ一長一短があります。近年では傷の小さな血管内治療が増えておりますが、直達手術も顕微鏡・内視鏡・外視鏡などを用いて傷を最小限にできるようになってきております。

直達手術

直達手術で行う手術で有名なものはくも膜下出血・未破裂脳動脈瘤に対する開頭クリッピング術、脳腫瘍の対する開頭腫瘍摘出施術、外傷性の出血に対する開頭血腫除去術などがあります。この際は顕微鏡を使用して細かい血管や神経を観察しながら手術を行います。現在でも必要があれば大きく頭をあけますが、内視鏡・外視鏡といった機械を用いることで間接的に病変を確認し、頭を開ける範囲を小さくできます。また、バイパス手術、内頚動脈狭窄症に対する内膜剥離術、脳出血に対する内視鏡血腫除去術、水頭症に対するシャント手術や慢性硬膜下血腫に対する穿頭血腫除去術も手術室で行います。

直達手術

血管内治療

血管内治療で行う手術で有名なものはくも膜下出血・未破裂脳動脈瘤に対するコイル塞栓術、内頚動脈狭窄症に対するステント留置術、急性期脳梗塞に対する急性期血行再建術があります。基本的に傷はカテーテルを入れる2-3mmの穴だけです。利点としては体の負担が少ないことや入院期間が短くなることですが、造影剤を用いて血管伝えに影絵を見ながら治療をすることになるので造影剤アレルギーのある方は慎重な対応が必要で、石灰化の強い内頚動脈狭窄症など苦手な疾患もあります。動静脈シャント疾患に対する塞栓術も血管内治療で行います。

血管内治療
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