河野脳神経外科病院Kawano Neurosurgical Hospital

二次救急指定病院・一次脳卒中センター・認知症疾患医療センター097-521-2000

連携型認知症疾患医療センターMedical Centers for Dementia

連携型認知症疾患医療センター

  担当医
月・火・水・金
14:00~16:00
河野義久

*基本予約制です。

アルツハイマー病による軽度認知障害及び軽度認知症に対する
新薬レカネマブ(レケンビ®)・ドナネマブ(ケサンラ®)に関して

①軽度認知障害・アルツハイマー病について

  • 軽度認知障害とは、物忘れは多いが日常生活にあまり支障のこない状態で、認知症予備軍と言えます。
  • アルツハイマー病は短期記憶障害を中心とした病態で、物忘れによって生活に支障をきたした状態です。
  • 脳の中に異常蛋白(アミロイドβ蛋白・リン酸化タウ蛋白など)が蓄積することで物忘れが発症します。アミロイドβ蛋白は認知症発症前から脳に蓄積されることが報告されています。

②レカネマブ(レケンビ®)・ドナネマブ(ケサンラ®)に関して

  • アミロイドβ蛋白の中で特に毒性の高いものに作用して、脳内から除去します。そうすることで進行を遅らせることができます。
  • レカネマブ(レケンビ®)・ドナネマブ(ケサンラ®)治療が可能な方
    • 50歳以上の方
    • 軽度認知障害もしくは軽度認知症と診断された方
    • アミロイドPET検査・脳脊髄液検査にてアミロイドβ蛋白の蓄積がある方
    • 簡易的認知機能検査(MMSE)がレケンビでは22点以上、ケサンラは20点以上の方
    • 臨床的認知症尺度(CDR)が0.5もしくは1の方
    • MRIにて血管性浮腫や出血性病変がない方
    • 薬の効果・副作用・投与頻度・投与期間・薬価などを医師から十分に説明を受けてご本人・ご家族が治療を希望された方

③レカネマブ(レケンビ®)・ドナネマブ(ケサンラ®)投与までのステップ

  • ステップ1
    アルツハイマー病による軽度認知障害及び軽度認知症か診断します。(問診・頭部MRIなど)
  • ステップ2
    脳にアミロイドβ蛋白が蓄積しているか検査します。(アミロイドPET検査・髄液検査)*一部は他院にて検査することもございます。
  • ステップ3
    初回投与は副作用の観点から入院(2泊3日)で行います。
    問題がなければレカネマブは2週間毎、ドナネマブは4週間毎に外来にて点滴を行います。点滴は1時間半程度です。

詳しくは 097-521-2000 にお問い合わせください

当院は、脳卒中急性期病院ではありますが、認知症疾患医療センターとして市や地域包括センターと協力し連携をとりながら認知症の診察を行っています。早期診断、鑑別画像診断を行い、必要に応じて適切な病院への紹介や、介護などのサービスが受けられるようサポートしています。認知症の患者さんやそのご家族様としっかり向き合い、寄り添い、患者さんがその人らしく過ごしていけるよう専門的な知識を活かし心を込めて支援できるよう取り組んでいます。認知症かもしれないと不安を抱えている方から、認知症と診断された患者さん・そのご家族様から安心して頼られる病院でありたいと思っています。

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